2008.4.25
<2008年10月スタート 毎週木曜22時〜22時54分放送>
脚本家・倉本聰が3年ぶりに富良野を舞台にした新作ドラマを書き下ろした。タイトルは『風のガーデン』。死を目前にした男が絶縁していた家族のもとへ戻っていく物語を通して“生きること・死ぬこと”を描いていく人間ドラマだ。キャストに中井貴一、緒形拳、黒木メイサ、神木隆之介らベテランから若手まで実力派俳優たちを贅沢に配し、『フジテレビ開局50周年記念ドラマ』としてお送りする大型企画で、今秋10月より木曜22時枠で放送することが決定している。この『風のガーデン』は、『北の国から』(〜’02)、『優しい時間』(’05)に続く“富良野三部作・最終章”として書かれた作品である。前二作とも、主人公の暮らす家や喫茶店など物語の舞台となる場所を富良野に実際に建設し、ドラマの設定や登場人物が違和感なく風景に溶け込んでいる空気感を作り出すことで、ドラマに生き生きとしたリアリティを付加してきた。今作では富良野に広大なブリティッシュガーデンを二年がかりで造成。主人公の家族が育てるこのガーデンには、計365種類の花が季節ごとに咲き乱れ、その美しい癒しの風景はドラマの見どころのひとつとなる。
台本は昨年秋にすべて書き上がっており、ドラマに四季折々の富良野の美しい自然の映像を盛り込むために、昨年の紅葉や雪景色をすでに撮影済み。そして4月中旬、花の咲き具合に合わせて俳優陣も急遽クランクインした。今後も種類によって咲く時期が違う花たちの開花を追いかけ、初雪の頃まで断続的に撮影を行っていく予定だ。
「死を目前にした一人の麻酔科医を主人公に、「人が最期に帰る場所」を描くドラマです。タイトルにもある「ガーデン」には、三途の川を渡るところの向こう側に見える花園、という意味合いがあって、どうやってそこへ行き着くのか、つまりどう最期の時を迎えるのか、ということを描いてみたいと。家庭崩壊、ターミナルケアなど、今の日本で問題になっていることをベースに据えながら、死ぬということについて考えた作品です。
設定を麻酔科医にしたのは、痛みを取り除く専門家である医師が、自分が末期癌だということになったとき、どう自分を死に向かわせるんだろうかという発想があったからです。死を目前にしたとき、恐れと生きたいという気持ちとが自分の中でどういう状態になるのだろうかということを、僕なんかはリアルに考える年齢なんですよね。
医療、花、ガーデニングと、取材は非常に大変でしたが、本当にいいキャストを組むことができて、脚本はすごく書きやすかったですね。ただ、書きながら感情移入しすぎてしまい、身体を壊しまして。昨年は精密検査を2回も受けたんですよ。
富良野を舞台にした連続ドラマは三作目となりますが、これが最後になるかもしれないし、それゆえにこういった「人が最期に帰る場所」というのをテーマに選んだというのもあるんです。『北の国から』は富良野の東側、富良野岳をバックにしたドラマでしたが、今度は西側、芦別岳を背景としてガーデンがあるシチュエーションだし、冬のドラマだった『優しい時間』に対し、今回は春から秋を中心にした景色が背景になるので、また違った富良野の表情をご覧に入れることができるのではないかと思います。」
「倉本さんの脚本は、基本的に本として完成しているものなんですよね。その脚本を演じるということは、常に倉本さんとの勝負、っていうところがあります。今回も負けないように、貞美を人間的な魅力のある人物として演じられればいいなと思っています。サスペンスに似たどきどき感のようなものがあるドラマなので、それが伝わるものができればいいなと、そうなるようにがんばりたいと思っています。大人の方々に、ドラマっておもしろいんだと思っていただけるものを提供していきたいですね。」
「フジテレビ開局50周年の口火を切るのは、やはりテレビドラマ界の歴史を作ってきた倉本さん! ということで、この度“富良野三部作”の集大成ともいうべき壮大なスケールのドラマを制作することになりました。倉本ドラマの真髄である、リアリティ=生きた暮らしを作り出すために、2年前から舞台作りにとりかかり、1年以上もの期間をかけて、既に撮影も進んでいます。そして4月からは、魅力的な登場人物を演じる“名優”の方々も合流し、本格的なドラマ作りが始まりました。“人は最後にどこに帰るのか”そんなことを考えさせられる骨太な作品であり、大人のドラマ好きをも満足させる見応えあるドラマになると思います。放送は秋! どうぞ楽しみにお待ちください」
東京の有名医大病院の麻酔科准教授・白鳥貞美(中井貴一)。死期の迫った患者を楽にする緩和医療のエキスパートでもある貞美は、麻酔学界の権威である。その爽やかな風貌と明るさは、病院内でもひときわ目立ち、その華麗な女性関係は万人が黙認してしまっている。しかしその陰で、貞美自身が末期癌に冒されている事を知る者はいなかった。己の死を意識するにつけ、貞美の心に故郷・富良野に帰るという選択肢が浮かぶ。そこには父・貞三(緒形拳)と二人の子供・ルイ(黒木メイサ)、岳(神木隆之介)が暮らしているが、7年前から音信が途絶えている。貞美は、女性関係のもつれから妻・冴子を自殺に追いやった過去があり、そのことから父に勘当され、子供たちに会うことも許されていなかった。年老いた父は孫たちとともに、妻が残したブリティシュガーデンを育てている。季節ごとに咲くさまざまな花たちを風が撫でていくその美しいガーデンに、貞美が迎え入れられる日は来るのだろうか…?
フジテレビ開局50周年記念ドラマ 木曜劇場『風のガーデン』
2008年10月〜12月 毎週木曜22時〜22時54分放送 連続ドラマ
2008年4月25日発行「パブペパNo.08-116」 フジテレビ広報部
※掲載情報は発行時のものです。放送日時や出演者等変更になる場合がありますので当日の番組表でご確認ください。